援むすび山口

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はなっこりー

「はなっこりー」は山口県発祥のオリジナル野菜で、中国野菜のサイシンとブロッコリーを交配して開発されました。1996年(平成8年)から本格的に栽培が始まり、甘みがあってクセがなく、シャキッとした食感が特長です。

最初に栽培を行ったのは、山口市名田島の女性グループで、1995年(平成7年)に農業試験場で作られた種子を用いました。その翌年には出荷が始まり、人気が高まるにつれて生産地域も拡大しました。特に名田島地区は県内で最大規模の生産地となり、現在では瀬戸内海沿岸や日本海沿岸、山間部などで様々な自然条件を活かした栽培が行われています。

栽培は、夏から秋に苗を植え付け、秋から春にかけて収穫します。特に中山間地域では10~11月、沿岸の霜が降りない地域では11月から4月まで収穫が可能です。

食べ方

「はなっこりー」は、クセがなく甘みがあるので、様々な料理に使いやすい野菜です。以下、おすすめの食べ方をご紹介します!

1. サラダ

  • 生でサラダにすると、シャキシャキとした食感を楽しめます。オリーブオイルやドレッシングとの相性が良く、シンプルに塩と胡椒で味を整えても美味しいです。

2. おひたし

  • 軽く茹でて、おひたしや和え物にするのもおすすめです。わさび醤油やゴマ和え、かつお節をかけたシンプルな味付けが素材の甘みを引き出します。

3. 炒め物

  • はなっこりーは炒めても色や食感が残りやすいので、他の野菜やお肉と一緒にサッと炒めるのがベストです。にんにくを効かせた塩炒めや、オイスターソースを使った中華風炒めが特に合います。

4. 天ぷら

  • サクサクとした天ぷらにすると、また違った味わいを楽しめます。薄い衣をつけて揚げ、塩でシンプルにいただくと、はなっこりーの甘みが際立ちます。

5. スープや鍋

  • 煮ると柔らかくなり、鍋やスープにもぴったり。ブロッコリーのように使って、シンプルな塩味のスープや、鍋の具材として野菜の甘みを楽しむことができます。

はなっこりーはブロッコリーのような見た目ですが、くせがなく色々な料理に使いやすいので、ぜひお好みの調理法で楽しんでください!

選ぶポイント

 緑色が濃く、茎がしっかりとしたものを選びましょう。

美東ごぼう

美東ごぼうは、柔らかな肉質と豊かな風味が特徴で、全国でも高い評価を受けています。その美味しさの秘密は、美祢市(旧美東町)に広がるカルスト台地にあります。この地域の赤土は、長い年月をかけて石灰岩が溶け出して形成された粘土質の土壌で、炭酸カルシウムを豊富に含んでいます。このため、美東ごぼうはじっくりと育ち、きめが細かく柔らかな食感と芳醇な香りを持つごぼうに仕上がります。
美東ごぼうの旬は10月から12月。この季節ならではの美味しさをぜひ楽しんでみてください。

保存方法

• 泥つきの美東ごぼうは、湿らせた新聞紙で包み、冷暗所で保管すると約2週間日持ちします。
• 洗ってあるものは、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、なるべく早めにお使いいただくと、新鮮な風味を楽しめます。

食べ方

・きんぴらごぼう

ごぼうの風味が際立ちます。薄くささがきにして炒め、醤油やみりんで味付けすることで、美東ごぼうならではの柔らかさと香りを堪能できます。

・ごぼうの天ぷら

美東ごぼうの甘みと香りが引き立ち、サクサクとした食感を楽しめます。少し厚めに切り、衣をつけて揚げると、しっかりとしたごぼうの味わいが楽しめます。

・ごぼうのポタージュ

煮込んで柔らかくした美東ごぼうをミキサーで滑らかにし、スープに仕立てるとごぼうの優しい甘さが引き立ちます。寒い季節にぴったりの一品です。

選ぶポイント

真っ直ぐとしていて張りがあり、太さが均一なものを選びましょう。

サバ

背中が青緑色をしているのが特徴で、名前の由来は「歯が小さい」という意味の「サバ(小歯)」や「サバ(狭歯)」に由来するといわれています。秋に穫れる「秋サバ」は脂がのって最も美味しいとされています。また、サバは鮮度が落ちやすく、見た目にはわからなくても内部が悪くなっていることがあり、「サバの生き腐れ」という言葉があるほどです。

食べ方

サバの料理といえば「サバの味噌煮」が定番ですが、他にも「締めサバ」や「塩焼き」、「ミリン干し」など、さまざまな調理方法で楽しむことができます。

選ぶポイント

サバを選ぶときは、目が黒く澄んでいるもの、えらが鮮紅色であるもの、そして腹に張りがあるものを選ぶと良いです。

タチウオ

タチウオは全身にうろこがなく、銀箔のような艶やかな光沢を持ち、とても細長い体型をしています。名前の由来は、その体型や銀色の色合いが刀や剣に似ていることから「太刀魚」と名づけられた説や、頭を上にして体をくねらせながら泳ぐ様子から「立ち魚(たちうお)」となった説があります。夜になると小魚を求めて活発に動き、鋭い歯を持つため取り扱いには注意が必要です。タチウオの銀箔色の色素は、染料や銀箔として利用されることもあり、見た目の豪華さと美味しさを兼ね備えた魚です。

食べ方

新鮮なタチウオは刺身が特におすすめです。他にも、照焼き、塩焼き、南蛮漬けなどの和風料理から、フライやムニエルなどの洋風料理まで幅広い調理法に適しています。

選ぶポイント

銀色の箔に光沢があり、腹に張りがあるタチウオを選ぶと良いです。