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新米
山口県では、「こしひかり」「ヒノヒカリ」「ひとめぼれ」「きぬむすめ」「晴るる」「恋の予感」などが栽培されています。特に「晴るる」は山口県独自のブランド米で、美祢市を中心に栽培されています。また「きぬむすめ」は、日本穀物検定協会の食味ランキングで最高評価の「特A」を取得した評価の高いお米です。最近では、瀬戸内地域で「恋の予感」の栽培も進んでいます。
食べ方
新米は、そのまま炊飯して甘みと香りを楽しむのが一番のおすすめです。おにぎりやシンプルな塩むすびにしても、新米の美味しさを味わえます。
選ぶポイント
お米はきっちり計量し、研ぐ際は水をたっぷり使い、手早く優しく研ぎましょう。また、新米は水分が多いので、炊く際には少し水加減を控えると美味しく炊き上がります。
西条柿
西条柿は、約1000年頃から栽培が始まったとされる歴史ある渋柿で、萩市や美祢市を中心に山口県全域で栽培されています。特に萩市では、江戸時代に殿様に献上されたと伝えられるなど、長い歴史を誇ります。収穫は10月に行われます。
食べ方
西条柿は渋柿のため、渋抜きして食べるのが一般的です。ドライアイスやアルコールで渋抜きした果実は柔らかくなりやすいので、早めに食べるのがおすすめです。
選ぶポイント
ハリと艶があり、全体が均一に色づいているものを選びましょう。
ウルメイワシ
ウルメイワシは、目が潤んで見えることから名前が付いたイワシの一種で、鮮度が落ちやすく繊細な魚です。山口県では日本海側、特に下関市蓋井島沖や角島沖、萩市見島周辺で敷網漁法を用いて漁獲され、夜間に光を使って網に誘導して捕らえられます。漁獲後は鮮度を保つため氷と海水にすぐ入れ、市場へと運ばれます。ウルメイワシは脂肪分が少ないため、干物などに加工されることが多いです。
食べ方
干物に加工したウルメイワシは、焼いて食べると旨味が引き立ち、美味しくいただけます。また、栄養豊富で、特にDHAやEPA、カルシウムが豊富です。
選ぶポイント
背中が青黒く、腹が白銀色で全体的にツヤがあるものが新鮮です。
サワラ
サワラは、漢字で「魚偏に春」と書き春の魚とされますが、山口県の日本海側では秋以降が最も美味しい時期です。名前は細長い体と「狭い腹」に由来し、成長すると1mほどに達します。上品な白身魚で、新鮮なものは刺身が絶品です。山口県では曳縄釣や定置網を用いて漁獲され、鮮度を保つため漁船上ですぐに冷却されます。
食べ方
サワラは刺身のほか、照り焼き、味噌焼き、塩焼き、西京漬け、天ぷら、フライなど、くせがないため幅広く楽しめます。
選ぶポイント
切り身を選ぶ際は、皮がみずみずしく張りがあり、背に斑点がくっきりしているものが新鮮です。