援むすび山口

9月の旬はこちら

長門ゆずきち

長門ゆずきちは、山口県萩市(旧田万川町)原産の香酸柑橘で、カボスやスダチの仲間にあたります。ゴルフボールよりやや大きく、青々とした緑色が美しい果実です。爽やかな香りとまろやかな酸味があり、果汁が豊富です。昭和40年頃から本格的に栽培が始まり、寒さや害虫に強いことから産地が拡大され、現在では北浦地方の特産品として定着しています。

食べ方

長門ゆずきちは醤油と相性が良く、刺身に添えたり、鍋、焼き魚、お肉、酢の物に絞りかけるのがおすすめです。焼酎やサイダーに果汁を加えると、風味が増して美味しくいただけます。また、ジュースやドレッシング、リキュールなど、さまざまな加工品としても人気があります。

選ぶポイント

鮮やかな緑色で、果皮がしっかりと張っているものを選びましょう。

山口県では、食感とみずみずしさが魅力の梨が主力の果樹として栽培されています。梨には「青なし」と「赤なし」があり、明治時代に美祢市(旧秋芳町)で栽培が始まりました。現在も樹齢100年を超える古木が現役で収穫されており、8月中旬から10月末まで「幸水」「二十世紀」「豊水」「新高」など様々な品種が出回ります。

食べ方

梨はそのまま冷やして食べるのが最もおすすめで、みずみずしい食感を楽しめます。スムージーやデザートのトッピングに使っても美味しいです

選ぶポイント

果皮にハリがあり、手に取るとずっしりと重みを感じるものが新鮮です。青なしは果皮が黄味を帯びているもの、赤なしは赤みが強すぎないものを選びましょう。

サザエ

サザエは「栄螺」と書き、その名前は「小さな家」に由来しています。山口県では瀬戸内海の中東部と日本海沿岸で漁獲されており、瀬戸内海のサザエは棘が小さく、日本海のものは大きな棘を持つのが特徴です。豊富な海藻を餌に成長し、年間を通して漁獲されています。漁法には磯見漁業、素潜漁業、建網漁業が用いられ、県は全国2位の漁獲量を誇ります。

食べ方

サザエは生きているものを選び、「つぼ焼き」や「お刺身」にすると磯の香りを楽しめます。また、肝の甘露煮や炊き込みご飯もおすすめです。

選ぶポイント

新鮮なサザエは触れると蓋をしっかり閉じるので、指で触って反応があるものを選びましょう。