下松ラーメンの名店・紅蘭には、見えないところに秘められたこだわりがあります。多くのラーメン店では「タレ → スープ → 麺 → 具材」の順で盛り付けられますが、紅蘭だけはひと味違います。麺と具材を盛りつけた**最後の工程で、もう一度スープを注ぐ=“二度がけ”**を行うのです。このひと手間には、チャーシューをやさしく温め、全体の味をなじませるという意味が込められており、創業当時から続く“おばあちゃんの仕事”として、今日まで大切に受け継がれています。
「見えない手間が、味になる。」
紅蘭の一杯は、そんな想いと丁寧な手仕事によって支えられているのです。
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下松ラーメンの象徴とも言える老舗「紅蘭」。実はその名前には、創業家の“あたたかな想い”が込められています。名前の由来は「蘭の花」。おばあちゃんが大好きだった蘭の花にちなんで、「蘭」の字を。そして「紅」には、縁起の良さや幸福を願う意味があり、「お店が明るく、良い方向へ育ちますように」との想いを込めて、「紅蘭(こうらん)」という名前が生まれました。その願いどおり、紅蘭は70年の時を超えて下松ラーメン文化を牽引。いまでは、名前そのものが歴史とあたたかさを伝える“ブランド”となっています。
「名前の意味を知ると、もっと好きになる。」
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下松ラーメンといえば、牛骨スープ。この独特な旨味の文化は、実は隣の精肉店との“ご縁”から生まれたものでした。紅蘭が創業した昭和当時、店のすぐ隣には精肉店が。そこから譲り受けた“牛の骨”を活かしてスープづくりが始まり、捨てられるはずの素材に価値を見出し、技術と工夫で“黄金スープ”へと昇華。この偶然の立地は、もはや“必然”だったのかもしれません。紅蘭の一杯には、牛骨ラーメンという食文化のルーツが詰まっています。
「味の奥に、物語がある。」
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山陽小野田市
セメントのまちが生んだ、“最中のかたち”。
山陽小野田市は、明治時代に日本初の民間セメント製造会社が誕生した**「セメント発祥の地」。かつてセメントは木樽に詰めて出荷**されており、その歴史にちなんで作られたのが、銘菓「せめんだる」です。木樽のかたちを模したユニークな最中は、地域の産業遺産を甘く包んだローカルスイーツとして長年親しまれてきました。そして2024年4月、**「復刻せめんだる」**として華麗に復活!パッケージには、当時のセメント会社の**“ドラゴンマーク”**もあしらわれ、まさに“食べられる資料館”。お土産に買ったつもりが、地元の歴史まで連れて帰っていた──そんな“なるほど!”が詰まった逸品です。
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山陽小野田市の焼野海岸は、“日本の夕陽百選”に選ばれた絶景スポット。海辺に佇む地中海風レストラン「ソル・ポニエンテ」では、ガラス越しに眺める瀬戸内の夕陽がまるで絵画のように広がります。そして実はこの建物、世界的建築家・隈研吾氏が設計。エントランスには「定礎」の代わりに、隈氏の直筆サインが刻まれており、建築そのものがアートとして存在しています。美しい夕景と建築が共演する、まさに五感で味わう「絶景×建築」の名所です。
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