「ウラむすび(地産地消・身土不二プロデュース術)」Vol.6
 援むすび山口 編集長/地産地消プロデューサー(語り手)

「ちょっと覗いてみようかな」
そんな軽い気持ちで立ち寄った人ほど、 気づけば最後までステージ前に立っていた……。
やまぐち援むすびまつり2025・萩市編トークショーは、 そんな不思議な引力を持った時間でした。
難しい話はほとんどありません。 でも、なぜか心に残る。
その理由を、ステージの流れに沿って振り返ってみます。


①まず空気をつかんだ司会の二人

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

ヤスベェ応援団長 × 新井道子アナ

ステージに立った瞬間、 「もう安心」という空気をつくったのが、この二人。

FM山口「あ・うんな関係」でおなじみの ヤスベェ応援団長と新井道子アナです。

援むすび山口のアンバサダーであり、 ぶちうまやまぐちアンバサダー仲間。

実は、二人で並んでステージに立つのは今回が初。 それでも、息はピッタリ。

ヤスベェ応援団長が本番前に言ったひと言が、 すべてを表していました。

「今日は生放送じゃなくて、生本番」

目の前に人がいる。 反応が返ってくる。 だからこそ、その場でつくる。

この感覚が、最初から最後まで、 会場を包んでいました。

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②いきなり親近感MAXな田中市長

登場した田中市長は、
いわゆる“市長っぽさ”とは、いい意味で真逆のスタイル。

真っ赤な帽子に「55」。
真っ赤な法被。

この「55」、実は誕生日が5月5日だから(笑)。
もうこの時点で、会場の空気は一気にやわらぎます。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

そして、トークショーのスタートは…..
田中市長ご持参(?)のホラ貝。

実はこのホラ貝、
19市町の市長リレー「萩編」のインタビューでも披露していただいた、
田中市長の“特技”のひとつ。

「今回も、もし可能なら……」と
事前にお願いはしていましたが、
これだけ多くのお客さんが集まるイベント会場で、しっかり吹いていただけるなんてエンターテイナーです。

それだけに、
ホラ貝の音が会場に響いた瞬間、
緊張は一気にゼロ。

さらに驚かされたのが、じゃんけん大会。
ここで田中市長、なんとトランペットで即興のファンファーレ

トランペットのオファーは、していません。
それなのに、きっちり準備してきている田中市長。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

「そこまでやってくれるんですか?」
と、正直、私たちの方が感動していました。

ステージでは、

  • 萩は“屋根のない博物館”であること
  • 歴史は、見るものではなく“体験するもの”であること

そんな話が、
難しい言葉を使わず、
とても自然に語られていきます。

イベント後、若いスタッフがぽつりと一言。

「市長さん、めっちゃ気さくですね」

この言葉を聞いたとき、
「ああ、やっていて良かったな」と、心から思いました。

援むすび山口が、なぜ19市町の市長リレーを続けているのか。
それは….、自分たちの町のリーダーを“知ること”、
そして“興味を持つこと”。

テレビや新聞で見る、
少し気難しそうな顔のリーダーではなく、
本当の人柄に触れてもらいたいからです。

若い世代から、
こんな言葉が自然に出てきたこと。
それが、何よりうれしかった。

自分たちのリーダーが何をしているのか。
政治が、どんな人たちによって動いているのか。

こうしたイベントをきっかけに、
少しでも関心を持ってもらえるなら…..
それは、とても大切な一歩だと思っています。


③どんどんの話が、やっぱり面白い

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

砂田社長・トリビアな話

続いて登場したのが、
山口県民おなじみの 「どんどん」

名前も味も知っている。
でも——
社長の話を直接聞くのは、初めて。

そんな人が、会場にはとても多かったと思います。

砂田社長の話は、
派手な成功談ではありません。

でも、聞いているうちに、
「あ、そういうことだったんだ」と、
何度も腑に落ちる話ばかりでした。

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まず一つ目。

どんどんは、実はレストランから始まった。

最初から“うどん専門店”だったわけではなく、
レストランの中で出していたうどんが評判になり、
そこから広がっていった。

だから、出汁も具も、
「一杯の食事」として、ちゃんと考えられている。

次に出てきたのが、食券の話

あの食券スタイルにも、
きちんと理由があります。

現場が迷わず動けること。
お客さんを待たせないこと。

長く店を続けてきたからこそ生まれた、
現場目線の仕組みです。

そして、よく聞かれる話。

なぜ、どんどんは全国で知られるようになったのか。

砂田社長は、
「狙ったわけじゃない」と、さらっと言います。

味を変えず、
地元の人に、いつもの味を出し続けてきただけ。

その“地元愛”が、
結果として全国に伝わった。

派手じゃない。
でも、だからこそ説得力がある。

——と、思っていたら。
ここで終わらないのが、砂田社長でした。

じゃんけん大会で
**「どんどん賞」**を優勝者に渡したあと。

私だけは、見ていました。

砂田社長は、
スッとステージを降りて、
二番目まで残っていたお父さんのところへ。

そして、
そっと賞品を手渡していたんです。

誰にも言わず。
アピールもせず。
本当に、当たり前のように。

その瞬間、心の中で思いました。

「ああ、だから愛されてるんだな。」

砂田社長は、
こういうことをさりげなくできる人なんです。

そして、
そういう人がつくってきたからこそ、
どんどんは、山口県民に愛され続けている。

私は、そう感じました。

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④見てるだけなのに、お腹が空く試食タイム

試食レポートを担当したのは、新井道子アナ

ただ食べるだけではありません。
感じたことを、そのまま言葉にしていく——
まさに“生レポート”。

ステージ上で湯気が立ちのぼった瞬間、
会場の空気が一気に変わりました。

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・ちくわ天肉うどん(どんどん)

まず登場したのが、
今回のイベントを象徴する一杯、ちくわ天肉うどん

湯気、香り、出汁。
その瞬間、客席の視線が一斉にステージへ。

実はこのちくわ天、
萩市で有名な村田蒲鉾店さんの、
こだわりのちくわを使用しています。

通常はトッピングとして販売されているちくわ天。
しかし今回は、初めから肉うどんにちくわ天が乗ったやまぐち援むすびまつりの特別コラボメニュー。

催事では、
どんどんさんと村田蒲鉾店さんが隣同士に並び、
さらに二階のフードコートでは、
「ここでしか食べられない特別メニュー」として
ちくわ天肉うどんを提供していただきました。

ありそうで、無かったこの組み合わせ。

売れ行きは、正直、想像以上。
予定数を大きく上回るほどの人気だったそうです。

このまつりをきっかけに誕生した
ちくわ天肉うどん
ぜひ、このままグランドメニュー化してほしい——
そう思った人、多かったはずです。

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・むつみ豚の豚まん(BRISTA × むつみ豚)

続いて登場したのが、
むつみ豚の豚まん

キッチンカーで参加してくれたBRISTAさんと、
萩市でむつみ豚を育てる小野養豚さんとのコラボです。

真っ白で、ずっしり大きな豚まん。
中央には、かわいい豚の焼き印

半分に割ると、
熱々の湯気とともに、
むつみ豚をたっぷり使った餡があふれ出します。

新井道子アナのコメントは、ひと言。

「豚の味が主役」

その言葉に、会場からも納得の空気。

ネギ塩味の旨みと、
むつみ豚そのものの美味しさ。
これはもう、説明不要でした。

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・奥富屋の椎茸チーズクレープ

(はぎマルシェ × クレープ Hanamusubi)

最後に登場したのが、
会場を一番ザワつかせた一品。

奥富屋の椎茸チーズクレープ

新井道子アナが口にして、
思わず出た言葉が…..

「これはスイーツじゃない」

今回は、
奥富屋さんのデッカくて美味しい椎茸
どうしても多くの人に食べてもらいたくて、
山陽小野田市の人気クレープ店「Hanamusubi」さんに協力をお願いしました。

企画段階で、「この椎茸を使ったクレープ、考えてください」と
無茶振りをした地産地消プロデューサーの私(笑)

イメージは、
“グラタン的なクレープ”。

試行錯誤の末、
Hanamusubiさんが創り上げたのは、
椎茸とチーズの相性が抜群の、この一品でした。

食材の特性を理解している料理人だからこそ、
生まれたコラボ。

「知ると好きになる」を、
そのまま形にしたような味でした。

見ているだけなのに、
「それ、今すぐ食べたい」。

そんな気持ちが、
会場いっぱいに広がっていた試食タイム。

この“体験”こそが、
やまぐち援むすびまつりの醍醐味だと、
改めて感じた瞬間でした。


⑤じゃんけん大会が、完全にエンターテインメントショーだった

トークショーのラストを飾ったのは、
会場全体を巻き込んだじゃんけん大会

ただの抽選会ではありません。

テンポよし。
間よし。
笑いあり。

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さすが、あ・うんな関係の二人
会場の空気を読みながら、
子どもから大人まで置いていかない進行で、
じゃんけんが完全に**“エンターテインメントショー”**になっていました。

まず登場したのが、
ヤスベェ応援団長と新井道子アナから提供していただいた
「あ・うんな関係賞」

予約販売されていた、
5,000円で6,000円分のお買い物ができる
1,000円もお得な地産地消チケット。

「え、それ欲しい!」
そんな声が、あちこちから自然に聞こえてきます。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

続いては、どんどん賞

どんみぃのキャラクターが入ったトートバッグに、
冷凍うどん、
そして 井上商店さんのわかめむすびの素

“食べて終わり”ではなく、
家に帰ってからも山口を味わえるセットです。

そして、じゃんけん大会のクライマックス。

この日、会場には来られなかった
萩本陣の松村社長からご提供いただいた、
「萩本陣宿泊券」

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

正直に言えば、
最初から簡単にいただける話ではありませんでした。

実は松村社長とは、
以前の萩市編の取材を通じてご縁をいただいた方です。

今回のやまぐち援むすびまつりでは、
田中市長、砂田社長とともに
萩の魅力を語っていただくトークショーへの参加もお願いしました。

しかし、スケジュールの都合がつかず、
今回は残念ながら断念。

それでも松村社長は、
「人と地域を結ぶ場をつくりたい」という
やまぐち援むすびまつりの想いに、
とても強く共感してくださいました。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

そして、
「参加できないからこそ、何かできることを」
その気持ちから、
今回の萩本陣宿泊券のご提供につながりました。

その背景にあったのが、
中村店長の、こんな言葉です。

「その場所に行くだけでは、もったいない。
その土地を知るには、
その土地の人とふれあい、
その土地のモノを食べ、
そして、その土地に宿泊することが大切なんです。」

短い滞在ではなく、
時間をかけてふれあうからこそ、その土地が好きになる。また、会いに行きたくなる。

この考え方に、
松村社長は深くうなずいてくださいました。

結果として、このじゃんけん大会には、

  • 地産地消チケット
  • 萩のソウルフード
  • そして、萩で“泊まる”という体験

萩市の魅力が、ぎゅっと詰め込まれていました。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

だからこの時間は、
単なる「当たり外れ」のイベントではなく、
見て楽しく、参加して嬉しい、ちゃんと記憶に残る時間になっていたのだと思います。

笑って、盛り上がって、
最後は少しだけ
「萩に行ってみたいな」と思わせる。

それこそが、
やまぐち援むすびまつりらしい、じゃんけん大会でした。


⑥まとめ|援むすび山口は、なぜイベントをやるのか?

援むすび山口が、
「地産地消」「身土不二」という言葉を
多くの人に知ってもらうために、
大切にしているポイントがあります。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

それは、3

エンターテインメント・アカデミック・ビジネス。

地産地消を、
ただ堅苦しく説明するだけでは意味がありません。

まず必要なのは、
人が集まり、笑顔が生まれるエンターテインメントという賑わい。

でも、楽しいだけでも足りない。
そこに「なるほど」「知らなかった」と思える
学び=アカデミックな視点が必要です。

そして何より、
この活動を続けていくためには、
ビジネスとして成立することが欠かせません。

今回の「やまぐち援むすびまつり」では、

  • お買い物を楽しんでくださったお客さま
  • 売上をしっかり確保していただいた出展者の皆さま
  • このステージをご活用いただいた おのだサンパークさま

このまつりに関わったすべての人が、
ウインウインに結ばれることを目指してきました。

それこそが、
援むすび山口の活動意義です。

今回の萩市編トークショーは、
その意味においても、
本当に象徴的なステージだったと思います。

ヤスベェ応援団長と新井道子アナ。
“あ・うんな関係”の二人が、
援むすび山口の趣旨をしっかり理解し、
エンターテインメントとして、学びとして、
そしてビジネスとしても成立する
見事なステージをつくり上げてくれました。

だからこそ、
あの空気、あの一体感、
そして「あっという間だった」という感覚が
生まれたのだと思います。

関わってくださったすべての皆さまに、
心から感謝です。

「山口って、やっぱりいいよね」

そんな気持ちを、
自然に持ち帰ってもらえる時間でした。

それが、
やまぐち援むすびまつり・萩市編トークショー。

やまぐち援むすびまつり2025・長門市・萩市・阿武町・道の駅・おのだサンパーク

次は、あなたもぜひ——
現場で体験してみてください。

きっと、
知ると好きになります。
そして、また会いに行きたくなります。