上関車海老の頭にある、濃厚で旨味たっぷりの「エビ味噌」。実はこれ、脳みそではありません。正体は「肝膵臓」と呼ばれる、肝臓と膵臓のような働きをする器官。いわばエビの“肝”にあたる部分だからこそ、あの濃厚な味わいが楽しめるのです。さらに「車海老」という名前は、丸まった姿や縞模様が車輪のように見えることに由来するといわれています。知れば、今まで何気なく食べていた頭の部分まで、じっくり味わいたくなるかも。
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上関名物「むろつのてんぷら」。その始まりは、海の恵みを無駄にしない“もったいない”の知恵でした。昭和初期、冷凍技術がまだ普及していなかった頃、豊漁で余った新鮮な魚を石臼ですり身にし、油で揚げて保存性を高め、潮待ちする船乗りへ売ったのが始まりとされています。さらに、季節によって変わる地魚を使いながら、年間を通して同じ味に仕上げるのも職人の技。一枚のてんぷらには、上関の海と暮らし、そして魚を大切に食べる知恵が詰まっています。
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山口県には「上関」「中関」「下関」という、“関”のつく三つの地名があります。実はこれらは、かつて海上交通の要所として置かれた「防長三関」と呼ばれる関所に由来するとされています。都に近い順に上関・中関・下関と呼ばれ、瀬戸内海を行き交う船や物流を支える重要な場所として発展しました。今では別々の地域に残る三つの「関」ですが、その名前をたどれば、山口の海の歴史が一本につながって見えてきます。
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現在の上関町は、平安時代には「竈戸関(かまどせき・かまどがせき)」と呼ばれていたと伝えられています。その由来は、港周辺の地形が、煮炊きに使う「竈(かまど)」に似ていたからなのだとか。古くから瀬戸内海を行き交う船が立ち寄り、人や物、文化が行き交う海の玄関口として栄えてきた上関。今の町名になるずっと前から、この場所には“海とともに生きてきた歴史”が刻まれていました。
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平生町で約40年前から育てられてきた「アルギットみかん」。海藻由来の肥料を使い、安心安全な農産物を届けたいという想いから生まれたみかんです。かつては主に神戸方面の生協へ出荷され、「コクのあるみかん」として高く評価されていたそう。ところが現在、生産者はわずか2軒となり、まさに“知る人ぞ知る”希少な存在に。その一人が「けんこう家族 ひらお特産品センター」の吉﨑秀和代表理事です。神戸で愛された味を、今も平生町で守り続けています。
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