
山口県には、
「美味しい」だけで終わらない食材があります。
なぜ、この味になるのか。
どんな背景で育てられているのか。
その理由を知ることで、味わいが一段深くなる——
そんな山口ならではの食の魅力です。
今月、ぶちうま!アンバサダーとしてご紹介するのが、
やまぐちほろ酔いとらふぐ「酔虎(すいこ)」。

このとらふぐは、
山口県の養殖技術と、県内の地酒から生まれる酒粕を掛け合わせた
「やまぐちほろ酔い酒粕養殖魚」シリーズの第四弾として、
令和7年11月にお披露目されたブランド養殖魚です。
「酔虎(すいこ)」を名乗れるのは、
一定の認定基準を満たした養殖とらふぐのみ。
魚体重は1kg以上、出荷は10月から3月の寒い時期限定。
さらに、出荷前には県内産酒粕を10%以上加えた飼料を
15日以上給餌するという、丁寧な工程を経ています。


実際に味わって分かる「酔虎(すいこ)」のグルメレポート
まず印象に残ったのは、
身の質感の美しさでした。
箸で持ち上げた瞬間に伝わる、ほどよい弾力。
締まりはありながら、硬さはなく、
透明感のある身がとても上品です。

口に入れると、
酒粕の香りが前に出てくることはありません。
代わりに感じるのは、
身に含まれた、やさしい甘味。
噛みしめるほどに、
とらふぐ本来の旨味が、静かに広がっていきます。
クセや雑味が少ないため、
味の輪郭がはっきりしていて、
一切れ一切れを、自然と丁寧に味わいたくなります。


全体を通して感じたのは、
「酒粕を使った養殖魚」という言葉から想像する
個性的な風味ではなく、
とらふぐの美味しさを、より上品に整えた味わい。
冬にこそ味わいたい、山口の食の組み合わせ
寒いこの時期に食べるふぐは、
どうしても“ごちそう感”が前に出ますが、
酔虎(すいこ)は、
ゆっくりと向き合いたくなる、静かな贅沢という印象でした。
合わせるなら、
ぜひ山口県の地酒を熱燗で。
一口、また一口と、
ふぐと酒が自然につながり、
山口の冬の食文化がひとつの体験として完成します。


知ると、好きになる。
知ると、美味しくなる。
好きになると、逢いに行きたくなる。
ぶちうま!アンバサダーとして、
そして援むすび山口の編集長として。
理由のある「うまい」を、
これからも丁寧に伝えていきたいと思います。