ふれあいステーションDAIDOという“人の場所”

①援むすび山口地産地消インタビュー! 

防府市大字大道。
幹線道路から少し入っただけなのに、空気が変わる場所があります。
朝から人の流れが途切れず、野菜の箱を抱えた人と、買い物袋を提げた人が行き交う。
それがふれあいステーションDAIDO です。

ここは「産直」という言葉だけでは語れません。
畑と売り場が地続きで、つくる人と、選ぶ人が、同じ時間を生きている場所。

今回お話を伺ったのは、代表の 柳尚造(やなぎしょうぞう)さん
88歳。
それでも今も毎日ここに立ち、売り場を見て、生産者と声を交わし続けています。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


「観光地じゃない。でも、それがいい」

「観光のお客さんは、ほとんど来られませんね」

柳さんは、少し照れたように笑いながら、そう話してくれました。
ふれあいステーションDAIDOを訪れるのは、ほとんどが地元の人たち。

なかでも柳さんの記憶に残っているのは、
若い親世代が、おじいちゃん・おばあちゃんを連れて買い物に来る姿です。

「一緒に野菜を選んで、“これが今は美味しいよ”って話しながら買って帰る。
 ああいう光景を見るとね、やってきて良かったなと思います」

ここでは、買い物が“作業”ではなく、暮らしの会話になっています。


生産者の気持ちが、分かりすぎるくらい分かる

柳さん自身、長年の生産者です。
だから、生産者の事情も、苦労も、痛いほど分かる。

「農業はね、工業製品みたいにはいきません。
 天気一つで、全部変わりますから」

形が悪い、サイズが揃わない。それでも、手をかけて育てた作物です。

「せっかく作ったものを、無駄にしちゃいけんでしょう」

ふれあいステーションDAIDOでは、規格外だからと切り捨てない
まずは売り切る。それが、生産者の次の一歩につながるからです。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


優しさだけじゃない、厳しさもある

ただし、柳さんは“優しいだけ”ではありません。

「これは安すぎる。もっと値段を上げなさい」
「これは高すぎる。お客さんが買わん」

はっきり言います。

「生産者のためでもあり、お客さんのためでもありますから」

その間に立つ役目を、ずっと引き受けてきました。
だからこそ、売り場の信頼が積み重なってきたのだと感じます。


「DAIDOらしさ」は、ちゃんと顔が浮かぶ

柳さんが挙げてくれた「DAIDOらしい農産物」は、とても具体的でした。

白ねぎ、白菜、きゅうり、トマト。そして、花。

特にトマトは、開店前からそれを目当てに並ぶ人が出るほどの人気です。

「水の調整を、徹底的にやっとるんですよ」

名前を出さなくても、「どの人のトマトか」は、常連さんなら分かる。
それが、この場所です。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


花が、日常に戻る場所

ふれあいステーションDAIDOは、
花の多さでも、ひと目で分かります

柳さんは、50年以上カーネーションを育ててきました。

蒸気での土壌消毒。
延命処理による日持ちの良さ。
枝物まで揃う売り場。

「ここに来れば、花屋さんにはない花があるって言われますね」

母の日だけの花ではなく、普段の暮らしにある花。
その価値を、静かに取り戻してきました。


高齢化の中でも、人が集まる理由

農業の世界では、高齢化と担い手不足が続いています。
それでも、ここには新しい生産者が集まっています。

「今年に入ってからだけでも、20人以上増えました」

理由は、単純です。

「ここに出せば、売れる」

それが、口コミで広がっている。
売れる場所がある。だから、挑戦しようと思える。

柳さんは、特別なことをしている意識はありません。
ただ、売れる“当たり前の場所”を守ってきただけです。


レストランは、まだ終わっていない

現在、併設レストランは休止中です。
柳さんは、少し残念そうに話します。

「本当はね、ここで採れたものを、ここで食べるのが一番なんですよ」

直売所が入口なら、レストランは出口。

「もったいないな、とは思っています」

その言葉に、この場所への愛情がにじみます。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


それでも、名前の通りの場所でいたい

最後に、これからのことを伺いました。

「生産者とお客さんが、ちゃんと顔を合わせられる場所。
 それであり続けたいですね」

派手なことは言いません。
でも、その言葉には、積み重ねた時間の重みがあります。

ふれあいステーションDAIDO
名前の通り、人と人が、今日も自然に“ふれあう”場所でした。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


②援むすび山口ぶっちゃけインタビュー!

柳尚造さんという「人」に、少し近づく

取材の途中、
柳さんは何度も「もう歳ですから」「若いもんに譲らんと」と笑われました。
けれど、その言葉とは裏腹に、売り場の状況、生産者の顔ぶれ、季節ごとの作物の移ろいを、
すべて把握されている姿がそこにありました。

ふれあいステーションDAIDO が“人の場所”であり続けている理由は、
この方の生き方そのものにある――
そう感じさせられる時間でした。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


野菜が、いちばん好きなんです

「好きな農林水産物ですか?やっぱり、野菜ですね」

即答でした。

特別な料理名が出てくるわけでもありません。
「キャベツとか、白菜とか。今の時期なら、ブロッコリーですかね」

奥様がつくってくれる、いつもの食卓。
それが、いちばんのごちそうだと話されます。

長年、土と向き合い、作物と向き合ってきた人らしい答えでした。


酒より、養命酒。健康第一

「お酒はね、寝る前に養命酒です」

そう言って、少し照れたように笑う柳さん。
若いころの豪快な武勇伝を期待すると、肩透かしかもしれません。

でも、その代わりに聞けたのが、毎晩スポーツジムで泳ぐ話でした。

かつては1000メートル。
今でも700メートルは泳ぐというから驚きです。

「仕事が終わって、夜に泳ぐ。それが日課です」

88歳。
この言葉に、ただただ背筋が伸びました。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


漁師の家に生まれ、花の道へ

実は柳さん、若いころは漁師の家に生まれ育ったそうです。

「中学生の頃、
 家の漁具に赤い紙(差し押さえ)が貼られているのを見てね。
 このままじゃいけん、と思ったんです」

転機は、高校時代。
花に情熱を持つ先生との出会いでした。

そこから農業試験場へ進み、20歳でカーネーション栽培をスタート。

「親父は大反対でしたよ。一銭も出さん、って」

それでも、農業改良資金を借り、
自分の力で道を切り拓いてきました。

今、ふれあいステーションDAIDOに並ぶ花の多さは、
この原点なしには語れません。


ソウルフードは、若いころの記憶

「ソウルフード、ですか?」

少し考えて、柳さんが挙げてくれたのは、
若いころから今でも通っているという割烹のお店でした。

仕事が終わったあと、仲間と語り合い、笑い合った場所。

「若いころの思い出ですね」

派手な話ではありません。
でも、その一言に、仕事と人生を一緒に歩んできた時間の重みを感じました。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


好きな景色は、大平山からの眺め

防府で好きな場所を伺うと、
柳さんは 大平山 を挙げてくれました。

「昔はロープウェイもあってね。
 上から街全体が見えたんですよ」

朝焼けか、夕景か。そんな細かい話より、「見渡せる」という感覚そのものが大事だったように思います。

生産者として、経営者として、全体を見る視点を、ずっと大切にしてきた人なのだと感じました。

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園


それでも最後は、人の話になる

取材の最後。
これからのことを尋ねると、柳さんはこう話されました。

「生産者とお客さんが、ちゃんと顔を合わせられる場所。それであり続けたいですね」

大きな理想論は語りません。でも、その言葉には、何十年も現場に立ち続けてきた人だけが持つ説得力があります。


編集後記|援むすび山口・編集長・地産地消プロデューサー(聞き手)

生産者を信じ、消費者を信じ、その間に立ち続けてきた。その積み重ねが、この場所を「続く日常」にしているのだと感じました。柳さんがやってきたことは、特別な仕組みをつくることでも、派手な打ち出しをすることでもありません。生産者がどんな思いで作物を育てているのかを理解し、その努力がきちんと報われる売り場を守ること。一方で、消費者に対しては、正直な品質と価格を提示し、「ここで買えば間違いない」と思ってもらえる信頼を積み重ねること。その両方を、毎日、当たり前のように続けてきただけなのだと思います。

規格外だからと切り捨てない一方で、品質が伴わなければきちんと伝える。その判断は、ときに生産者にとって厳しいものでもありますが、結果として「次はもっと良いものを作ろう」という前向きな循環を生んでいます。消費者もまた、安さだけではなく、その背景にある人や土地を感じ取りながら選んでいます。だからこそ、この場所は「売る場所」ではなく、「通う場所」になっているのだと思います。

地産地消は、制度や言葉だけでは続きません。人と人との間にある信頼が、日々更新されていくことで初めて根づいていきます。柳さんが立ち続けてきたその“間”こそが、ふれあいステーションDAIDOを特別な存在にしながらも、同時に地域の暮らしの一部として溶け込ませてきました。ここにあるのは、背伸びをしない正しさと、無理をしない継続力。その姿こそが、援むすび山口として伝えていきたい地産地消の原点だと、あらためて感じています。


「カーネーション」1名様 にプレゼント!

ふれあいステーションDAIDO・株式会社柳花園

母の日だけの花ではありません。

ふれあいステーション大道・柳代表が品質に徹底的にこだわって育てたカーネーションの花束を1名様にプレゼントします。発色の美しさ、花びらの重なり、日持ちの良さ。そのすべてに手間と誇りが込められています。特別な日でなくても、大切な人へ。日常にそっと彩りを添える、柳代表こだわりの一束です。


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