援むすび山口
編集長/地産地消プロデューサー/地域ブランドプロデューサーとして

「探してないものは、目に入らない。」
これは、地域の魅力を伝える仕事をしていると、何度も感じることです。
山口県には、素晴らしい食材があります。
素晴らしい生産者がいます。
素晴らしいお店があります。
その土地にしかない歴史、文化、人の営みがあります。
でも、それを知らなければ、探すことはできません。
探していなければ、目に入ることもありません。
どれだけ美味しいものでも、知られていなければ選ばれない。
どれだけ価値のある地域資源でも、伝わっていなければ存在していないのと同じになってしまう。
これは、とてももったいないことです。
地産地消という言葉があります。
一般的には、地元でつくられたものを地元で消費すること、という意味で使われます。
もちろん、それも大切です。
でも、私はもう少し深く考えています。
地産地消とは、ただ地元のものを食べることではありません。
その土地で生まれた理由を知ること。
その土地の気候、土、水、人、歴史を知ること。
そして、その物語ごと味わうことだと思っています。
同じトマトでも、どこで育ったのかで違います。
同じ魚でも、どの海で獲れたのかで違います。
同じお米でも、誰がどんな想いで育てたのかで、感じ方は変わります。
スペックだけを見れば、似たように見えるかもしれません。
でも、その背景を知ると、急に見え方が変わる。
「あの人がつくっているんだ」
「あの町で育ったものなんだ」
「あの土地には、そんな物語があるんだ」
そう思った瞬間に、ただの商品ではなくなります。
探したくなるものになります。
逢いに行きたくなるものになります。
援むすび山口で大切にしている言葉があります。
知ると好きになる。
知ると美味しくなる。
好きになると逢いに行きたくなる。
これは、地域ブランドの本質だと思っています。
人は、知らないものを好きにはなれません。
知らない場所に、なかなか足を運びません。
知らない生産者の商品を、わざわざ探そうとはしません。
だからまず、知ってもらうことが大切です。
ただし、情報を並べるだけでは足りません。
「美味しいです」
「新鮮です」
「地元産です」
それだけでは、なかなか心は動きません。
大事なのは、なぜそれが生まれたのかを伝えることです。
誰が、どんな想いでつくっているのかを伝えることです。
その土地にしかない理由を伝えることです。
地域の魅力は、ただ存在しているだけでは届きません。
伝わる形にして、初めて人の心に入っていきます。
探してないものは、目に入らない。
だから、探したくなる理由をつくる。
逢いに行きたくなる理由をつくる。
選びたくなる理由をつくる。
それが、援むすび山口の役割だと思っています。
山口県には、まだまだ知られていない魅力があります。
知れば好きになる人がいる。
知れば美味しく感じるものがある。
知れば逢いに行きたくなる場所がある。
その出逢いをつくること。
地域の物語を、生活者に届く言葉へ変えること。
地元の価値を、地域ブランドとして育てていくこと。
それが、援むすび山口 編集長/地産地消プロデューサー/地域ブランドプロデューサーとしての私の仕事です。
探してないものは、目に入らない。
だからこそ、知るきっかけをつくる。
好きになる理由をつくる。
逢いに行きたくなる物語をつくる。
そこから、地域のブランドは育っていくのだと思います。
